好きな小説のジャンルで性格がわかるのでしょうか?
私は、魔法使いが登場するようなファンタジー小説と江戸川乱歩のような推理小説が好きで、何度も繰り返し読んでいます。
そんな私は、小さい頃から頭の中で理想の自分が理想の生活をしているところを延々と想像して過ごしてきました。
例えば、現実には私は母子家庭で一人っ子として育ったのですが、頭の中では「両親と姉と妹がいて、庭付きの二階建てに住んでいて」というふうな妄想、いや想像をしていました。
一方で、看護学校という何にでもエビデンスを求められる世界に足を踏み入れてからは、日常のふとした出来事や自分の感情にまでも
「これこれこういう理由があってこういう出来事・感情が起こったんだ」
と、根拠を求めるようなロジカルな一面を持つようになりました。
思えば、看護学校2年生くらいの頃から、ファンタジー小説よりも推理小説を読むことが多くなったような気がします。
なので、自分の性格が、好きな小説のジャンルに影響を与えているというのも、あながち間違いではないかもしれません。
この記事では、小説ジャンルの一例と、それを好む人の性格の傾向を紹介していきます。
ファンタジー小説好きは不思議ちゃん?
ファンタジー小説は、ロマンチックで独自の世界観を持っている人が好んで読む印象です。
ファンタジー小説といえば、妖精だったり、魔法だったり、現実には存在しない架空の生き物やものごとが登場します。
そんな架空の世界に触れるのが好きな人は、その作品からインスピレーションを受け、他の人が考えつかないようなことを想像したり、周りの人とはひと味違う世界観を持っていたり、想像力が豊かでロマンチックな一面を持っています。
きっと、完結した作品の続きを想像したり、自分で新たな世界を想像したりするのもワクワクすることでしょう。
ちなみに、私は頭の中で、某魔法学校の青色寮の寮生の一人として自分を登場させて、物語をふくらませるという楽しみ方をしています。
そして、ふと現実に目を向けたときに、物語の世界とのギャップにがっかりするなんてことも。
想像上の世界、ファンタジーの世界で過ごすことは、現実の嫌なことから逃れさせてくれます。
ファンタジーの世界に憧れる裏側には、
「現実世界から抜け出したい」
「現実に満足していない」
という心理もあるかもしれません。
推理小説好きは理屈っぽい?
推理小説は、事件を筋道を立てて、合理的に解決していく過程を描いたジャンルです。
なので、推理小説を好む人は論理的に物事を考えるのが好きな人が多い印象です。
「このタイミングでこの出来事が起こる意味とは?」
「この人物のこの発言に伏線が張られているのでないか」
などと、事件の真相や人物の行動動機などを追求するのが好きな、知的好奇心が旺盛なタイプです。
そしてもう一つ、推理小説が好きな人の中には、「アハ体験」が快感になっているという人も。
「アハ体験」とは、これまでの謎やものごとに隠されたトリックなどを瞬間的に理解し、「ア!」とひらめく体験のこと。
謎が解けたときの快感は病みつきになりますよね。
ちなみに私は、自分ではなかなか真相にはたどり着けず、読んでいて後から
「ああ、そういうことだったんだ」
と悔しがりながら推理小説を楽しんでいます。
歴史小説は物知り?
歴史小説は、歴史上の人物や出来事を題材として、ほぼ史実に即して描かれたものです。
なので、歴史小説を好んで読む人は、自ずと歴史やそれに関連する地理や社会に関する知識が増えていきます。
歴史小説は過去の人物や出来事を描いた作品だからこそ、歴史小説好きには、過去に重きを置く保守的な人が多いでしょう。
過去の出来事を踏まえて、慎重に行動する一面もあります。
史実に基づいて書かれたとは言っても、セリフなどの細かい部分は、作者の発想によるものが交じっていたりするので、歴史を深く勉強している人にとっては、
「織田信長だったらこの場面はこうは言わないはず!」
などと間違い探しのような視点で作品を楽しむこともできます。
まとめ
以上、それぞれの小説ジャンルを好むのはどんな人かについて書いてみました。
まとめると、以下の通りです。
ファンタジー小説
- 独自の世界観を持っている
- ロマンチック
- 現実に満足していない
推理小説
- 論理的
- 知的好奇心が旺盛
- 「アハ体験」が好き
歴史小説
- 知識が豊か
- 保守的
- 慎重
小説には、読んでいて共感が得られるものから、今までの自分にはない知識や発想が得られるものまで、様々な作品があります。
自分の価値観と合った作品を選んで、自己理解を深めることも自由ですし、自分の価値観と異なる作品を選んで、視野を広げることも自由です。
なので、性格が読書傾向に表れるということも、読書傾向が性格に影響を与えるということも、どちらも言えると考えられます。
この記事を読んだあなたが、より読書ライフを楽しめますように。