「子どもの成績を上げるために家で読書をさせたい!」
「子どもに本を読ませているけど、なぜか勉強はできないなぁ」
「成績が上がる読書の方法が知りたい!」
と悩んだことはありませんか?
読書をしている子どもの学力が高いというのは、いろいろな調査で明らかになっています。
僕の学生時代を振り返っても、
本を読んでいる子の方が断然成績がよかったです。
僕も読書を始めてから、現代文が簡単に思えるようになりました。
なので、
子どもの成績を上げるために、読書をさせるのはとても有効だと思います!
しかし、間違った方法で本を読んでいると子どもの成績はいつまで経っても上がりません。
そこで今回は、
・読書をすると学力が上がる理由
・家で読書しているのに勉強ができないのはなぜか
・学力を上げる読書の方法
について説明します。
読書をすると学力が上がる理由
東北大学・川島隆太教授の研究グループと仙台市教育委員会が共同で、約4万人の小学校5年生から中学3年生を対象にした調査では「読書時間が2時間以下の場合は、読書時間が長くなるほど成績が良くなる」という結果が出ています。
そして、勉強時間と睡眠時間を十分にとっている子どもたちに限定すると、
読書時間が長くなるほど成績が良いという結果になりました。
読書のしすぎで子どもの勉強時間や睡眠時間が短くなると成績に悪影響が出てしまう可能性があるということですね。
では、読書好きな子どもの学力はなぜ向上するのでしょうか?
まず、考えられるのは、読書によって語彙力が高まるからです。
読解力が上がることで、国語の成績が上がることは想像しやすいですよね。
でも実は、
読書によって最も成績が上がるのは、数学だ
という調査結果があります。
(株)ベネッセコーポレーションが、小学5年生42,696人を対象に行った調査では「国語、算数、社会、理科の4教科全てにおいて、読書量が多い子どもほど、学力を伸ばしている」という結果が出ました。
そして4教科の中で、特に数学は読書量が多い子どもとしない子どもの学力変化に差が表れました。
これは、読書によって読解力が向上し、文章題が解けるようになったからだと考えられます。
次に考えられるのは、読書によって集中力が上がるということです。
本を読むためには、物語の流れを理解するために集中力が必要です。
したがって、読書を続けていくと、この集中力が高まって成績にも良い影響を与えている可能性があるのです。
家で読書しているのに勉強できないのはなぜか
ここまで読んだ方は
「子どもの読書時間を増やせば、成績を上げることができる!」
と思われたかもしれません。
しかし、実際には家で読書しているのに成績が上がらない子どもがいます。
そのような子どもは大きく2パターンに分けられます。
1つは、先ほど述べたように、勉強時間や睡眠時間を十分にとっていない子どもです。
当然のことながら、読書をしても勉強しなければ成績は上がりません。
特に中学生になると読書を2時間以上する子どもの成績は落ち込む傾向にあります。
中学では、部活で忙しくなるので、2時間以上読書すると勉強する時間がなくなってしまいますからね。
次に、勉強時間と同じくらい大切なのが、睡眠時間です。
広島県教育委員会が小学5年生を対象に行った調査では「睡眠時間が10時間未満ならば、睡眠時間が長くなるほど成績が高くなる」という結果が出ました。
つまり、基本的には睡眠時間が短い子どもの成績は低いということです。
もう一つ、読書しているのに成績が上がらないパターンがあります。
それは、子どもが本を「ナナメ読み」している場合です。
ナナメ読みとは、文章を飛ばしながらざっくりと読むことです。
親が、
「もう読んだの?すごいね!」
「こんなにいっぱい読んだの!」
と褒めてしまうと、子どもは「もっと早く読んでお父さんを喜ばせよう!」と思うようになります。
そうして「ナナメ読み」の癖がついてしまった子どもは、本の内容を理解することよりも
本を読んだという事実に満足してしまうようになるのです。
学力を上げる読書の方法
さて、「ナナメ読み」がよくないことはわかりましたが、それを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
最も効果的なのは、
本の感想を親子で語り合うことです。
本を読む時間がなければ、子どもに感想を聞くだけでも大丈夫です!
ただし単に「おもしろかった」というだけではなく、何がどのようにおもしろかったのか、深掘りしましょう。
主人公の気持ちになりきって考えることも物語の理解を深めることにつながります。
また、幅広い種類の本を読むと成績が上がることもわかっています。
ベネッセ教育総合研究所が小学5年生を対象に行った調査の結果
「幅広い種類の読書をした子どもほど、成績が向上している」ことが明らかになりました。
成績が向上したのは、幅広いジャンルの本を読むことで興味が広がり、自分でいろいろなことを調べて知識がついたからだと分析されています。
まとめ
今回は「家で読書しているのに、勉強ができない子どもの特徴」をお伝えしてきました。
読書をすると学力が上がる理由
・語彙力が上がって、学力が向上する
・集中力が高まって、成績が良くなる
家で読書しているのに勉強ができないのはなぜか
・勉強時間、睡眠時間が確保できていない
・子どもが本を「ナナメ読み」している
学力を上げる読書の方法
・本の感想を親子で語り合う
・様々なジャンルの本を読む
今回お伝えした方法で本を読めば、お子さんの学力はきっと向上していくはずです。
読書は、国語だけでなく他の教科の成績も上げてくれます。それに加えて、子どもの知的好奇心を刺激して、自分で調べる習慣をつくってくれるかもしれません。
子どもの成績が上がって、好きなことをどんどん学んでくれたら、一石二鳥ですね!
何かを学ぶためには本を読むことが必要不可欠です。ぜひ、みなさんも小さい頃から本を読む習慣をつけておくことで、これからの社会でとっても役に立ちますよ!